ライター:Sukanya Shettigar(スカニヤー・シェッティガー)
ライブ配信は、その急激な成長から様々な業種のマーケターの間で話題になっています。2018年、消費者は動画コンテンツを1日に83分間見ていました。それがコロナ禍に入った2020年には92分にまで増加しています。ライブ配信やライブ動画というと、かつては主にゲームコミュニティを連想していましたが、現在は特定の業種に制限されていません。
ライブ配信をマーケティングに活用すべき理由
近年、ライブ配信は驚異的な成長を遂げています。市場は2016年の300億ドル(3.9兆円※)から2021年には700億ドル(9.1兆円※)に拡大し、2027年には1840億ドル(24兆円※)にまで達すると予測されています。マーケターは、近い将来何倍にも成長することが予測されているこの媒体で大きな成功を手にしているのです。
ライブ配信は、ブランドが新商品を発売する際や、バーチャルツアーを提供する際、そして専門家と対話型セッションを開催する際に最適な媒体です。これを使って、新製品の実演を行ったり、機能やアップデートをお披露目したり、売り上げを促進したり、イベントを盛り上げることができます。
ブランドがライブ配信を活用すると、より現実世界に近い形で顧客にリーチできます。顧客は画面越しでも臨場感のある有益でインタラクティブな体験をしながら、リアルタイムであなたのビジネスとつながることができます。ライブ配信は容易に実践できるかつ、素晴らしい結果を生み出します。
ライブ配信は、発見、検討から購入に至るまでのカスタマージャーニーの向上に重大な役割を果たします。また、テクノロジーに精通していて、差別化されたブランドを好む今日のミレニアル世代とZ世代の人々にアプローチできます。
ブランドはライブ配信機能をショッピング体験に取り入れ、エンゲージメントとコンバージョン率を大幅に増やすことで利益を獲得できます。顧客エンゲージメント戦略にライブ配信を追加しただけで、平均してユーザー・エンゲージメントが4倍増、オーガニック・トラフィックが3倍増、製品発見率が2.8倍増となることが報告されています。
eBook「Coresight社の調査報告書 ライブストリーミングの神話を覆す」
ここからダウンロード可能です。
ライブ配信でマーケティング成果を出すためのポイント
ライブ配信の大きなメリットは、始める際に多くの機器や資源は必要ないことです。まずは、あなたのビジネスで達成したい目的を明確にすることから始めてください。次にターゲットが最も好むプラットフォームを特定し、どのプラットフォームを使うべきか決定しましょう。
画像内翻訳
1.プラットフォームを選択する
2.インフルエンサーをうまく巻き込む
3.効果的にキャンペーンを作り出す
4.インタラクティブな要素を計画する
5.ライブ配信の定期的に行う
6.データを用いてパフォーマンスを向上する
プラットフォームを選択する
FacebookやInstagram等のソーシャル・プラットフォームを用いることは、選択肢の1つです。しかし、ブランドのメインウェブサイトにライブ配信を直接組み込むこともできます。そうすることで、顧客がブランドのメインウェブサイトで商品を検索している場合、コンバージョンまでの時間を大幅に削減できます。
それに加えて、サイトに分散型ライブ配信モデルを採用することで、受信するファーストパーティデータの所有権を維持しつつ、オープン・ウェブ上でより多くのエンゲージメントを促進できます。
インフルエンサーをうまく巻き込む
インフルエンサー・マーケティングは非常に人気が高まっています。あなたのビジネスのライブ配信でインフルエンサー・マーケティングを適切に活用するには、必ずブランドのコンセプトにマッチしていて、最大限にファンや顧客を惹きつけるインフルエンサーを選びましょう。インフルエンサーの選定は、ブランドのビジネス目標と足並みをそろえつつ、ターゲット層にマッチしていなくてはいけません。よって、業界のキー・オピニオン・リーダー(KOL)を巧みに活用しましょう。
また、勢いのある熱狂的なオーディエンスや高額の買い付けには、ナノおよびマイクロ・インフルエンサーの活用も有効です。
2019年、キム・カーダシアン(上記画像の右)は、中国で人気の高いライブ配信者の1人であるヴィヤの手助けの元、中国屈指のライブコマースチャンネルである「タオバオライブ」において、わずか数分で15,000本の香水を販売しました。つまりヴィヤの存在が香水の売り上げを促進し、キム・カーダシアンは驚異的な数字を叩きだしたのです。
効果的にキャンペーンを作り出す
次に、ブランドがどのように顧客と関わり、メッセージを伝えるためにデバイスをどのように活用したいのか、明確にしましょう。商品紹介、インフルエンサーとブランド担当者の交流、ライブ店舗ツアー、製品リリース、季節のセール等、目的の達成方法を選択し、ライブ配信での顧客のエンゲージメントを向上させてください。
インタラクティブな要素を盛り込む
ライブ配信中は必ず視聴者との接点を保ちましょう。ライブ配信では、顧客が質問をしたりリアクションをしたり、フィードバックをしたり、製品やサービスを簡単に購入することが可能です。前もって計画を立て、視聴者にとって興味深い要素を組み込み、ライブ配信を可能な限りインタラクティブで魅力的なものにしてください。
ライブ配信を定期的に行う
定期的にライブ配信を行うことで視聴者や顧客を定着させましょう。一般的な休日、イベント、またその他の機会において、テーマに基づいたライブ配信を開催する機会を探り、最大限の価値を提供してください。
データを用いてパフォーマンスを向上する
定期的に、視聴者数や最もよく売れている製品、ウェブサイト・コンバージョン等の重要業績評価指標(KPI)を用いてライブ配信のパフォーマンスを分析し、より良いショッピング体験を作り出してください。加えて、リアルタイム予測分析を用いることで、コンテンツや製品、フォーマット、ホスト、および視聴者に関する見識を深めることができます。
Fireworkのライブ配信はマーケティングにどう役立つかできること
ライブ配信戦略を最大限に活かすためには、Fireworkのプラットフォームがおすすめです。Fireworkでは、追加のコーディングをすることなく、簡単にカスタマイズ可能なライブ配信で顧客のショッピング体験を向上できます。さらに、外部のソーシャル・メディアを使用する必要が無く、ライブ動画をブランドのウェブサイトに直接組み込むことができます。
そのため、ライブコマースを直接運営できるだけでなく、顧客から提供されるゼロおよびファーストパーティデータを所有することができます。
顧客はブランド、インフルエンサーまたはライブ配信のホストと直接交流し質問をしたり、リアクションを共有することができます。さらに、ブランドの安全を確保するためのチャットにおけるディスカッションの管理も可能です。
Fireworkのライブ配信動画は、臨場感があるだけでなく、ファーストパーティデータを用いてクリック、インプレッション、閲覧、カートに入れた率、個人情報を含むデータ分析を行います。つまり、他者の顧客データプラットフォームを使うことなく、データ収集を行えるのです。
まとめ
ライブ配信は、ブランドとマーケターが顧客のショッピング体験およびエンゲージメントを飛躍的に変化させることに役立ちます。対話型のQ & A、商品紹介やガイド付きのライブ・ツアーであっても、力強いコンテンツを作り出し、視聴者をまとめ、有意義な形で顧客とつながるチャンスを掴むことができます。
Fireworkは、カスタマー・ジャーニーの最初から最後に至るまで、顧客のエンゲージメントを最大限に高め、シンプルな操作で大きな効果をもたらします。
※2022年8月時点での為替レート(1ドル=131円換算)