業界トピック

パブリッシャーがGoogle AMPを導入すべき5つの理由

モバイル化が進んだ現代において、Googleが開始したAccelerated Mobile Pages(AMP)は企業やブランドだけでなく、パブリッシャーにとっても有用性が高くなっています。この記事では、パブリッシャーがGoogle AMPを導入すべき5つの理由について解説していきます。

ライター: Firework

先日、FireworkはGoogleのAccelerated Mobile Pages (AMP) Web Storiesにおける、出版社やパブリッシャーの意識啓発のためのシリーズを開始しました。前回の記事では、Google AMP Storiesがもつ企業への有用性について深く掘り下げました。本記事では、すべてのパブリッシャーがGoogle AMPの導入を真剣に検討すべき5つの理由についてご紹介します。

 

GoogleのAccelerated Mobile Pages(AMP)プロジェクトとは?

2年前、世界有数のテクノロジー企業であるGoogleは、オープンソースのHTML技術フレームワーク - Accelerated Mobile Pagesを開始しました。それは「瞬時にロードされるマルチプラットフォームへのコンテンツ配信、そして最終的にはGoogleモバイルプロパティに掲載されること」を目指し、クローズドプラットフォームのニュース配信フォーマット、Apple NewsやFacebook Instant Articlesに代わるものを提供します。

瞬時に高速ロードされるモバイルページによるモバイルエンゲージメントが目標であれば、適切なテクノロジーを見つけたといえるでしょう。ビジュアル・ストーリーテリングはAMPプロジェクトの最終目標であり、その結果として、Google AMPがイノベーションを起こしたい3つの領域が明確になりました。

  • AMPウェブサイト 
  • ウェブストーリー 
  • AMP広告 
  • AMPメール 

さらに、Google AMPには、企業、製品、パブリッシャーという3つの大きな視聴者が存在します。Fireworkのミッションは、パブリッシャー、ブランド、クリエイターに、Googleと共有するオープンウェブの魅力を伝えることです。そして、それを実現する最も魅力的な方法が、ウェブストーリーであると信じています。

 

パブリッシャーがGoogle AMPの導入を検討すべき5つの理由とは?

以前にも紹介したようにCNN、Washington Post、National Geographicなどの革新的なパブリッシャーがGoogle AMPの実験を続け、独創的な結果を出しています。もし貴社が最新のストーリーテリングメディアに着手しているのであれば、Google AMPウェブストーリーを試してみることを強くお勧めします。 

この項目では、パブリッシャーがGoogle AMPの導入を真剣に検討すべき5つの理由について説明します。


パブリッシャーは本来ストーリーテラーであるから

ブランドやマーケター以上に、パブリッシャーはウェブにおける本来のストーリーテラーです。なぜなら、ウェブが誕生してから今日に至るまで、ほとんどのストーリーにおいて記事が優先されてきたからです。これは、パブリッシャーがストーリーをマルチメディアのフォーマットで表現し、読者をより惹きつけることができるようになった、という意味では最初の大きな飛躍といえるでしょう。


画像は文章よりも説得力があるから

文章よりもビジュアルの方が、読者に到達しやすくなります。Google AMPテクノロジーは、すべてのパブリッシャーに競争の場を提供し、貴社の社内チームの既存の専門知識だけで、説得力のあるビジュアルストーリーの作成を容易にします。

 

現代の視聴者は動画を好むから

何百万人もの若い読者や購読者が、お気に入りのソーシャルメディアプラットフォームでネイティブのモバイル動画体験をして成長しているため、ニュースでも同じようなエンゲージメントを期待しています。以下のリンクは、Vice、Lonely Planet、Refinery 29などが作成したGoogle AMPウェブストーリーの一例です。Google AMPウェブストーリーはあらゆるパブリッシャーに対し、主要なパブリッシングウェブサイトにおける独自のSnapchatやTikTokの作成機会を提供します。 

イノベーションが重要であるから

New York Timesのような最新のパブリッシャーは、ストーリーテリングの最新ツールを試しています。このようなパブリッシャーが試験を行う最大の理由は、読者が没入できるストーリーテリング体験を、高速かつオープンウェブで実現するためです。ウェブストーリーは、従来の読者層よりも急速に成長するまったく新しい読者層を相手にするだけでなく、パブリッシャーが彼らの条件に合わせて会話をすることも可能にし、関与する者全員にとってWin-Win-Winな関係を実現します。

モバイルがエンゲージメントを支配するから

Googleは、検索を通じて情報を得るためのものでした。しかし、ここ数年のモバイルの優位性により、若い層が最初に情報を得る場所はソーシャルメディアへと変化しました。そこで登場したのが、Google AMP Storiesです。ウェブストーリーを利用することで、パブリッシャーがウェブ上で大元のモバイル動画の存在を確立しやすくなります。動画や写真など、既存コンテンツの枠組みの中で、開発者がコピーペーストするのと同じくらい容易にAMP技術を使用できるのです。

さらに、パブリッシャーがビジネスモデルを革新すれば、ネイティブ動画のストーリーが読者のエンゲージメントを高め、エンゲージメントの増加がもたらされます。テキストのみの出版物のは競争が平準化されてきており、オープンなウェブ上の短い動画が存在感を増してきています。

 

おわりに

本記事では、パブリッシャーがGoogle AMPを導入すべき5つの理由について解説してきました。

Googleの新しいAMP技術をパブリッシャーに提供する方法については、別の記事で解説します。また、パブリッシャーとして、ウェブストーリーの重要性についてもっと知りたい場合は、こちらの記事をご覧ください。

現代の出版に関するトピックについて、ぜひご意見をお聞かせください。

Similar posts