暇さえあればスマホを取り出し、SNS上の動画をスクロールして、ふと気づいたら何時間も経っていたという経験は誰にでもあるでしょう。世界中のユーザーはお気に入りのSNSやアプリを閲覧するのに2時間半近くを費やしています。しかし、ウェブサイトに費やす時間は通常たった45秒と、かなり対照的な数値になっています。ここで頭に浮かぶのは、SNSプラットフォームがどのようにしてこれほどの高いユーザーエンゲージメントを達成しているのか?という疑問でしょう。その答えは、タップして操作できる動画コンテンツ、「ウェブストーリー」にあるかもしれません。本記事では、ウェブストーリーの特徴やそのメリットについて、事例を交えながら解説していきます。
ウェブストーリーとは?
ウェブストーリーとは、人気のSNSプラットフォームで使われるストーリー形式と同様に、動画、オーディオ、テキストの組み合わせから成り、ウェブサイトで直接公開できる魅力的なショート動画型のコンテンツのことです。
アイデアは目新しいものではありませんが、SNSでの経験をそのままウェブサイトで再現できる点において革新的です。ユーザーエンゲージメントを高めるだけでなく、訪問者にコンテンツの要約版を提供できる画期的な手法になっています。しかも簡単に制作でき、効果も長続きします。
ウェブストーリーのメリットとは?
SNSがストーリー形式を導入してからまだ日が浅いものの、企業もブランドもこれを最大限活用しようと取り組んでいます。魅力的でダイナミックな形式、わかりやすい内容、ストーリーテリングによる高い販売力を考慮すれば、ウェブストーリーとブランドサイトやオンラインショップの相性がよいことは一目瞭然です。本項目では、ウェブストーリー導入のメリットについて紹介していきます。
①リーチの拡大
今日、動画はマーケティング戦略の中で重要性を増しており、検索結果中に表示される動画も増えています。きっちり書かれたテキストコンテンツのような、これまで通りのアプローチに固執していると、情報収集するには動画の方が良いという視聴者層を完全に見落としてしまいます。
検索結果で表示される動画として、いまだにYouTubeが最も一般的ですが、Googleは最近、ある新機能を公開しました。具体的には、(現時点ではSNSから)収集した短いウェブストーリーを、検索結果の最上部にカルーセルとして試験的に表示しています。
つまり、ユーザーとクリエイター双方にとって、今後短いストーリー動画形式がますます重要になっていくことは明らかといえるでしょう。
②ユーザーエンゲージメントの向上
SNSをスクロールした経験があれば、ショート動画クリップに時間を忘れさせるほどの中毒性があることはすでにおなじみの事実でしょう。実際、人々の注意力の持続時間は以前よりも短くなっています。そもそも動画は娯楽性が高いため、ウェブストーリーこそ視聴者が楽しむのに打ってつけのコンテンツというわけです。
テキストコンテンツと動画コンテンツとの違いは、統計の数字を見れば明らかです。今日、92%のマーケターは、マーケティング戦略全体における動画コンテンツの重要性を認めています。実際に、消費者の半数以上が購入を迷っている商品やサービスについては、動画を見て判断する方がよいと考えているのです。
③収益の向上
パブリッシャーも企業も、常に収益を増やすために奮闘しています。この目標の達成に役立つという点でも、ウェブストーリーは優れています。広告収入、コンバージョン率や売上アップを通して、ウェブストーリーは長期的な成功を遂げるうえで重要な役割を果たすでしょう。
ウェブストーリーのプラットフォーム
ウェブストーリーの人気が高まる中、現在先陣を切っているのはFireworkとGoogleの2つのプラットフォームです。どちらもウェブサイトに魅力的な動画コンテンツを導入する上で役立ちますが、そのアプローチ方法に少し違いがあります。
Google Web Storiesは、動画プラットフォームとして機能的で洗練されたデザインを提供します。しかし、Google Web Storiesの目的はGoogle社のベネフィットであって、個々のサイトオーナーのベネフィットとは限らないという点を理解する必要があります。
ウェブストーリーを自社ビジネスに活かすために必要なのは、ショート動画形式のさまざまな機能を貴社サイトに導入することです。つまり、貴社のコンテンツを利用してベネフィットを得るSNSプラットフォームに頼るのではなく、自社サイト上でのウェブストーリー展開によってコンテンツへのコントロールを取り戻すことが重要なのです。Google Web Storiesを使えば、あなたのコンテンツはGoogleのプラットフォーム上で展開され、同社のトラフィックと広告収入の増加を支援することになります。もちろん動画収益も得られますが、貴社の収益は限定されるでしょう。
Fireworkが目指すのはウェブストーリーの脱中央集権化です。そうすることで初めて、貴社は自らが作ったコンテンツのコントロールを取り戻すことができるようになるでしょう。Fireworkのウェブストーリーであれば、収益化の方法を多様化させることができ、すぐに使える高品質なコンテンツを利用できるようになります。さらに重要なことは、Fireworkを利用することで、ウェブストーリーを通じて築いたトラフィックや視聴者のデータを自社に蓄積し、活用することも可能になります。。Fireworkによるウェブストーリーについてさらに詳しく知りたい方は、以下のリンクをクリックしてください。
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ウェブストーリーの導入事例
ここまで、ウェブストーリーの特徴やメリットについて紹介してきました。サイトやオンラインショップにウェブストーリーを導入すれば、ユーザー好みのダイナミックなコンテンツを提供できます。そのためにはユーザー体験を高めるような短いウェブストーリー導入に集中すべきです。本項目では、視聴者好みのウェブストーリーを制作し、利用することで、大成功をおさめたブランド事例について紹介していきます。
Foo Tokyo
Foo Tokyoは、ラクジュアリーな生活用品を提供するライフスタイルブランドです。同社は自社サイトにFireworkのウェブストーリーを実装したことで、セッション持続時間を550%、ページビューを30%も増加させたのです。
具体的には、ウェブストーリーで自社商品にスポットを当てた情報動画のカルーセルを展開したことで、ユーザーはブランドサイトで商品を直接見られるようになりました。つまり、ウェブストーリー形式を通じて、ユーザーや顧客はブランドに魅力を感じ、すばやくスクロールして、好みの新商品を見つけられるようになったのです。
Audpop
Audpopは、世界中のユーザーのためのクリエイティブな動画プラットフォームです。AudpopによるFireworkのウェブストーリーを活用したサクセスストーリーもまた、ショート動画コンテンツの利点を示す好例です。Audpopは短いストーリーコンテンツを制作し、自社サイトに設置したことで、顧客エンゲージメントは1200%、顧客購入量は500%も跳ね上がりました。
この成功の要因は、他の多くの企業が気づき始めた事実について、Audpopも理解していた点にあります。ユーザーの注意力の持続時間は下がり続けており、この傾向はすぐに変わるとは思えません。AudpopはFireworkのウェブストーリーをサイトに導入したことで、魅力あるショート動画を制作でき、プレミアム動画への関心を高めることができたのです。
Fireworkによるウェブストーリー導入サービス
この記事では、ウェブストーリーの特徴やメリットについて、実例を交えながら解説してきました。もしあなたがサイトや企業のオーナーで、ウェブストーリーの導入を検討しているのであれば、Fireworkがお手伝いします。Fireworkは、現在主流のサイト構築プラットフォームとのシームレスな統合を実現し、貴社のショート動画コンテンツをまたたく間に実装することができます。また柔軟なサービスメニューを通じて貴社の成長に合わせてスケールアップも可能です。ご興味のある方はぜひお問い合わせください。
本ブログは「What is a Web Story?」の抄訳となります。