動画はユーザーにとって魅力的な存在です。しかし、これまでの動画コンテンツの多くはインタラクティブな要素が欠けています。従来型の動画の時代は終わり、これからはインタラクティブ動画が視聴者の心を掴んでいくでしょう。本記事では、インタラクティブ動画の特徴やメリット、その作り方について解説していきます。
インタラクティブ動画とは?
インタラクティブ動画とは、ユーザーが動画体験に直接参加できる動画のことです。見た目は通常の動画とほぼ同じですが、クリックできるコンテンツやユーザーが入力できるフォームフィード、クイズなどのインタラクティブな要素が組み込まれています。
従来のリニア動画(配信者からユーザーへの一方通行型動画)のような動画体験では、ユーザーが受動的に視聴するため、視聴・一時停止・早送り以外にユーザーが関わる機会はあまりありません。しかしインタラクティブ動画は、ユーザーが動画コンテンツに直接関わるよう促し、没入感のある体験を作り出します。そのため、インタラクティブ動画の活用は、視聴者の興味を引くのに最適な方法となります。
via Netflix
eBook「FireworkでEコマース戦略にX-Factorを導入しよう」 ここからダウンロード可能です。
インタラクティブ動画のメリットとは?
インタラクティブ動画に関する理解を深めたところで、次はその活用メリットについて学んでいきましょう。インタラクティブ動画は、ユーザー体験、エンゲージメント、コンバージョン率の向上に役立ちます。
1.ユーザー体験の向上
インタラクティブ動画は、単に受動的に視聴するだけでなく、ユーザーが動画体験に踏み込めるという本質的な魅力があります。Content Marketing Instituteによると、77%のマーケターがインタラクティブコンテンツには「再利用可能」な価値があり、結果としてリピーターをもたらすと答えています。
2.エンゲージメントの向上
インタラクティブ動画はユーザーエンゲージメントの向上にも影響を与えます。目の前にある動画コンテンツとインタラクションさせる以上に魅力的なことはあるでしょうか?それを裏付けるデータも出ています。Mobile Marketerによると、インタラクティブなコンテンツは視聴時間を47%も増加させ、ユーザーが没入感のある体験を好むことが明らかになりました。
3.コンバージョン率の向上
インタラクティブなコンテンツは、ユーザーにより良い体験を提供するだけでなく、視聴者のコンバージョンに繋がる可能性も高めます。デジタル広告の平均コンバージョン率が1%であるのに対し、インタラクティブ動画のコンバージョン率は平均11%を示しています。さらに、商品動画をインタラクティブ動画にした場合、購買意欲が9倍にもなることがわかりました。これらの統計だけでも、インタラクティブ動画を加えるだけで、視聴者に感動を与えながらビジネスを成長させられるとわかります。
優れたインタラクティブ動画の作り方とは?
ここまで、インタラクティブ動画の特徴とそのメリットについて紹介してきました。メリットを知ったことで、その作り方を知りたい方も増えたことでしょう。本項目では、コンバージョンに繋がる優れたインタラクティブ動画を作るために重要なポイントについて紹介していきます。
1.ユーザーの意図に沿うよう調節
まず、動画がユーザーの意図に沿っているか確認する必要があります。たとえば、インタラクティブな教育動画やチュートリアルの場合、教えることや解説・探求というテーマからかけ離れてはいけません。ユーザーに提供するインタラクティブ性に圧倒されないようにし、目の前のテーマの適切さを確認して下さい。
2.説得力のあるメッセージ
次に、動画コンテンツに含めるインタラクションが魅力的である事が重要です。ユーザーは交流のためだけにコンテンツに接するわけではありません。そのため、ユーザーを魅了し、コンテンツをクリックしたくなるように促す必要があります。簡単に言えば、ユーザーにとってより有益となる交流の理由を与えましょう。
3.明確に定義されたアクション
最後に、ユーザーに実行してほしいアクションを明確に定義する必要があります。ユーザーは実行すべきアクションを探すことを望まず、また探すこともありません。そのため、動画コンテンツの中で明確かつ簡潔なメッセージを強調し、望ましいインタラクションを獲得する必要があります。ユーザーがインタラクティブ動画の最終目標を明確に理解できることで、貴社が望むコンバージョンは実現します。
インタラクティブ動画についてさらに知りたい方は、こちらのリンクをクリックしてください。
本ブログは「How to Make an Interactive Video [Complete Guide]」の抄訳となります。