「縦型動画」という言葉になじみはありますか?縦型動画が爆発的に流行りだしたのはここ2、3年のことです。ソーシャルメディアが大ブームとなって以来、動画はユーザーの心を掴むコンテンツとして、揺るぎない地位を獲得してきました。そして現在はどのプラットフォームでも、縦型動画が横型よりも優勢です。
この項目では、縦型動画を作るべき理由から作り方のヒントまで、縦型動画の重要性について解説していきます。
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縦型動画とは、9対16のアスペクト比で作られた動画を示し、そのサイズは縦長の1080×1920ピクセルが理想的とされています。
10年ほど前から、スマートフォンの画面やオンラインのスクリーンは、9対16または4対5のアスペクト比を採用するようになりました。画面の広さを無駄なく使える縦型動画が見やすくなったのも、この頃からです。つまり、縦型動画はスマホの画面サイズにぴったりなのです。
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視聴者の心を掴みやすいという点を除いても、縦型動画はモバイルユーザーにとって申し分ありません。なぜなら、複数の調査によれば、ユーザーの94%はチャットでも、通話でも、画面スクロールでも、動画視聴でさえも、スマホを縦に持ったまま行うというのです。それを踏まえてこの項目では、縦型動画を作り、ビジネスに役立てるべき理由について紹介していきます。
現代の顧客は、主にスマホを使ってコンテンツを視聴しています。ある調査によれば、63%、およそ5人に3人がYouTubeの動画をスマホで視聴するといいます。
動画を見るには、スマホを回転させることなく、縦に持つ方が手軽です。そのため視聴者の心を掴むのが縦型というのは直感的にも理にかなっており、その有利さは言うまでもありません。つまり、縦型の方が視聴者の注目を集めやすいのです。
SNSにおける他の人気トレンドや機能と同じく、縦型動画もあっという間に普及しました。企業も各種SNSでその機能性を活用していますが、ユーザーの期待は留まることを知りません。つまり、モバイルデバイスを利用したSNS上の動画は、縦型が向いていると言えるのです。一方で横型で撮影された動画を縦型にすると、縮んで見えてしまいます。
FacebookやSnapchat、Twitter、Instagram、YouTubeなどのSNSプラットフォームは縦型動画にも対応していますが、特に最近人気が高まっているのは短めのフォーマットです。YouTube ShortsやInsta Reels、Tik Tokを見れば明らかであるように、ショート動画の人気が高まっているのです。
National GeographicやNetflixといったおなじみの大手ブランドも、利益を最大化するために縦型動画の有利さを活用しています。
横型動画は大きめの画面に最適ですが、番組のプレビューや予告編などの短い動画は縦型の方が向いています。米Variety誌によれば、Netflixの全視聴の20%はモバイルデバイス上で行われています。加えて、登録者の半数以上が少なくとも月に1度はモバイルデバイスでサービスにアクセスしているのです。
統計によると、Z世代とミレニアル世代の65%は、他のデバイスよりもスマホで動画を視聴する時間が長いとされています。その理由としては、アクセスしやすさ、クオリティー、感情移入、ストーリーテリングが挙げられます。
若い世代はUGC(ユーザーが作成したコンテンツ)を好みます。実際、ブランドやインフルエンサーのコンテンツよりもUGCの方が、彼らの購入決定に大きな影響力を持つとさえ言えるでしょう。
米HubSpot社ブログの調査によれば、マーケターの40%が、SNS上で高いROI(投資利益率)をもたらす優れたフォーマットとしてUGCを挙げています。その理由は、コストをかけず、かつブランドのリソースを費やさずに効果的なコンテンツを作れるからです。たとえば、世界的なメキシコ料理レストランチェーンChipotle Mexican Grillは、コンテンツ制作者たちとコラボして、バズを引き起こす楽しい動画を作り出しました。
弊社サービス「Firework」をご利用いただくことで、縦型動画の制作・掲載に加えSNS上のUGC活用までが可能になります。こちらより、サービス資料をダウンロードいただけます。
縦型動画は、現代のデバイスとプラットフォームのおかげで人気を高めています。しかし、私たちの両目が水平に並んでいる以上、目と耳で味わうコンテンツとなると横型の方が有利なはずです。横型vs縦型の議論は以前から続いていますが、どちらにもそれなりの長所と短所があるのです。
しかし、どちらが優れているかを議論するよりも大切なのは、動画コンテンツの有用性を決めるのはターゲット視聴者だと理解することです。現代のユーザーの心を掴むには縦型動画の方が明らかに有利とはいえ、テレビや映画に関しては今後も横型の優位が続くでしょう。
9:16のアスペクト比は、縦型動画の世界標準と考えられています。しかし、プラットフォーム毎に、どのアスペクト比でコンテンツを作成するか、また縦型動画の寸法について独自の考え方があります。
さらに、特定のデバイスベースの人口統計(例:iOSユーザー)をターゲットとするマーケティング担当者は、縦型動画のサイズを選ぶ際にデバイスの解像度も考慮する必要があります。
縦型動画アスペクト比 & 解像度 – for ソーシャルメディアプラットフォーム |
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Facebook + Instagram (Meta) | フィード | 4:5 | 1080×1350 |
ストーリーズ + リール | 9:16 | |
カルーセル | 1:1 | |
TikTok
YouTubeショート Snapchat |
デフォルトアスペクト比 | 9:16 |
デフォルト解像度 | 1080×1920 | |
注:デフォルトはデバイスに依存せず、すべての動画は自動的に上記のサイズに変更されます。 | ||
Pinterest
(Video Pins) |
スタンダード | 1:2 | 1000×1500 |
スタンダード正方形 | 1:1 | 1000×1000 | |
ワイド | 9:16 | 1080×1920 | |
ワイド正方形 | 1:1 | 1000×2100 |
縦型動画 解像度 – for iOS |
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iPhone | 14 Pro Max | 1290×2796 |
14 Pro | 1179×2556 | |
14 Plus | 1284×2778 | |
14 | 1170×2532 | |
SE (3rd Gen) | 750×1334 | |
13 Pro Max | 1170×2532 | |
13 Pro | 1170×2532 | |
13 | 1170×2532 | |
13 mini | 1080×2340 | |
12 Pro Max | 1284×2778 | |
12 Pro | 1170×2532 | |
12 | 1170×2532 | |
12 mini | 1080×2340 | |
iPad | Pro 12.9-in. (6th Gen) | 2048×2732 |
Pro 11-in. (4th Gen) | 1668×2388 | |
Air (5th Gen) | 1640×2360 | |
10th Gen | 1640×2360 | |
9th Gen | 1620×2160 | |
mini (6th Gen) | 1488×2266 |
縦型動画 解像度 – for Android |
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Samsung | S22 Ultra | 1440×3088 |
S22+ | 1080×2340 | |
S22 | 1080×2340 | |
Z Fold4 | 1812×2176 | |
Z Flip4 | 1080×2640 | |
Z Fold3 5G | 1768×2208 | |
Z Flip3 5G | 1080×2640 | |
Google Pixel | 7 Pro | 1440×3120 |
7 | 1080×2400 | |
6 Pro | 1440×3120 | |
6 | 1080×2400 | |
6a | 1080×2400 | |
5 | 1080×2340 | |
5a | 1080×2400 | |
OnePlus | 10T 5G | 1080×2412 |
10 Pro | 1440×3216 | |
9 Pro | 1440×3216 | |
9 | 1080×2400 | |
8T | 1080×2400 | |
Motorola | Razr (2nd Gen) | 1080×2400 |
Razr 5G | 876×2142 | |
Edge+ | 1080×2400 | |
Edge | 1080×2400 | |
Moto G Stylus 5G | 1080×2460 | |
Moto G 5G | 720×1600 |
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横向きの動画撮影に慣れていれば、縦向きの動画撮影への移行はそれほど大きなことではありません。横向きの動画を撮影する際の基本的なルールの多くは、縦向きの動画を撮影する際にも引き継ぐことができます。
ただし、下記の通り、縦長の動画ならではのコツがあります!
水平に撮影し、編集時にトリミングして縦長のアスペクト比にするのではなく、縦長で撮影しましょう。理由は、水平に撮影してから、編集時にクロップして縦長のアスペクト比にすると、解像度の低下など画質の劣化につながることが多いためです。
カメラケージやジンバルキットを購入することで、より人間工学に基づいた、安定した映像を撮影することができます。急な動き、特に水平方向の動きが大きいと、水平方向の映像よりも垂直方向の映像で影響がより顕著になります。
今お使いの機材はすべて、縦型ビデオの撮影に使用することができます。カメラやスマートフォンのケースを横向きに取り付けるためのLブラケットに投資するだけです。
過度にズームイン、ズームアウトをする必要はありません。できるだけ体を動かして、被写体との究極の距離を決めます。デジタルズーム(カメラ内または編集中)は、縦長の動画ではうまく機能しないので、できるだけ避けた方がよいでしょう。
できるだけ三分の一の法則に従いましょう。これは写真やビデオ撮影の最も基本的なルールの1つで、縦長のビデオを撮影する際に非常に役に立ちます。
縦長の映像の利点を生かすために、できるだけフレームを埋めるようにしましょう。これには2つの方法があります。
一つは被写体に近づいて、被写体がフレームいっぱいになるようにします。
もう一つは、フレームを埋め尽くすような興味深い背景で遠くから撮影することです。
クローズアップや被写体への接近をためらわないことです。縦長の動画ならではの没入感を生み出すのに効果的です。
50mmの焦点距離は最良の方法です。他の焦点距離も自由に試してみてほしいですが、最終的な縦型動画のサイズに関わらず、50mmは頼もしい距離です。
他の縦型動画クリエイターからテクニックを学びましょう。多くのクリエイターが印象的な縦型動画を作るための手法やテクニックを試みています。また、縦型映像の映画祭に参加して、撮影のヒントを得るのもよいでしょう。
最初の3秒間で視聴者を魅了するように撮影しましょう。今日のスクロールアウェイ文化では、コンテンツの最初の数秒が非常に重要です。
大スクリーンで映画を作る監督でない限り、縦型動画を進んで利用すべき時代になっています。特に、デジタル空間でビジネスを展開するブランドなら尚更です。
かつて流行として始まったものが、スマホ、タブレット、そして今やPCにまで定着しました。縦型動画をマーケティング戦略に取り入れることは、ただ手軽というだけではありません。顧客の心をわし掴みにできるのです。特にモバイルデバイスでネット閲覧している層に対しては、アピール力があります。
スマホのカメラを対象に向け、撮影するだけでよい縦型動画は、簡単に思えるかもしれません。ただし、秘訣や小技もあることを意識する必要があります。この項目では、縦型動画をクイックスタートするための3つのヒントについて紹介していきます。
ステップ1:スマホを縦に持ち、ポートレートモードで撮影します。
ステップ2:自動回転オプションをオンにしておきましょう。
ステップ3:縦型の撮影は背の高い対象向きです。人物や動物は、カメラに向かって歩いていくか、カメラから離れていくかのどちらかで撮りましょう。
6Kや8K解像度のカメラが手近になった現在、横長動画を縦型フォーマットに合わせて切り抜いても問題ありません。動画を1080×1920ピクセルに編集できたら、4Kでのアップロード用に再フレームします。カメラの性能が許す限りの高解像度で撮影しておくことをお勧めします。
ポストプロダクション(編集)には遊びの余地があります。
ステップ1:PC上でのノンリニア編集でアスペクト比を9対16に設定します。
ステップ2:「映像を切り抜く」から「画面サイズに合わせる」に変更します。
ステップ3:通常どおりに動画を仕上げたら準備完了です。
本記事では、縦型動画を作るべき理由や作るときの重要なポイント、作り方のヒントについて紹介してきました。
ブランド認知を高めるために、貴社もSNSを狙った縦型コンテンツの導入を考えているはずです。今こそ貴社のサイトに縦型動画を実装し、モバイル動画利用のトレンドを活用すべき時でしょう。
米Cisco System社の最近の調査によれば、2022年までに動画視聴は消費者のインターネットトラフィックのうち、82%を占めると見られています。世界のインターネット人口の半分以上は、スマートフォンでコンテンツを消費しています。Snapchat、Facebook、IGTV、Twitterのような有名SNSプラットフォームがこぞって縦型動画を推奨している現在、縦型動画はブランドに対するエンゲージメントを高める上で最高の手法です。
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