ライター:Jason Holland(ジェイソン・ホランド)
ウェブサイトがデジタルの海に君臨していた時代が終わり、10年が経ちました。それにより、FacebookやTikTokなど、中央集権的なインターネットの巨人たちも終わりを迎えつつあります。自社利益優先の収益モデルや地政学的な事件を左右したがる傾向、サステナブルとは真逆のシステムなどが、終わりを告げようとしているのです。こうした時代の終わりは一朝一夕に起きるものではなく、徐々に進行していきます。これから先のデジタルの未来は、エリートにばかり恩恵を与えるのではなく、一般大衆をも包み込んで力づけるような環境を生み出していくでしょう。
WordPress(オープンソースのブログ作成ソフト)が過去20年間のインターネットを支えてきたのと同様に、Fireworkはこれからの20年間、全世界のオープンウェブの推進力となるでしょう。本記事では、Fireworkによる動画中心・モバイルファーストの、脱中央集権化・民主化が生み出すオープンウェブの推進力について解説していきます。
Fireworkの使命の根幹となる「アップグレード」と「コネクト」の二大理念が未来を切り開きます。 Fireworkは、パブリッシャー、企業、ニュース発信者、小売業者、個人など、世界中のあらゆるオープンウェブエンティティに向けて、縦型のショート動画ストーリーに対応した技術インフラを提供し、ありとあらゆる既存のウェブサイト、アプリ、通信事業者、検索エンジンの動画インフラをアップグレードできます。具体的には、以下の4点を可能にします。
① ショート動画およびウェブストーリーコンテンツの編集(長さを問わず)
② コンテンツの変換(16対9の横型から、縦型のフルスクリーンタイプへ)
③ 「動画ファースト」のビジョンのもと、あらゆるオープンウェブエンティティ向けの動画コンテンツ制作
④ 機能の一体化(ライブ配信、EC、データ共有、ワンクリック決済などのさまざまな機能)
eBook「動画による次世代顧客体験の構築」
ここからダウンロード可能です。
現状では、パブリッシャー、企業、コンテンツ利用者は、オープンウェブの良さを体感できていません。責任ある改革が行われない限り、オープンウェブはソーシャルネイティブ世代にとってスクラップ同然になるでしょう。Fireworkは、「パートナーファースト」という価値観を前に進めるために、以下の3点を自問しています。
① 最後にウェブサイトというものを訪問したのはいつだったか?
② 最後に広告をクリックしたのはいつだったか?
③ 最後にウェブサイトに20秒以上滞在したのはいつだったか?
未来のオープンウェブで生き残り、成功するためには、以下の4点が重要です。
① コンテンツ利用体験のアップグレード
② 実装しやすく、没入感や双方向性が高く、より自然な体験の創造
③ ユーザートラッキングを伴う押しつけがましい広告とは異なる、よりコンテンツネイティブなプレロール広告、スキマ広告、正規のスポンサー付きの広告の活用
④ メディア、双方向性、ECエンゲージメント体験の、万人のためのイノベーション
アップグレードされたデジタルの未来を信じるFireworkは、こうした体験を世界中のすべての人に届けます。Fireworkは、あらゆるコンテンツ利用は「体験」であるべきだと考えており、デジタルパブリッシャーにとって価値ある指標を以下のように大きく向上させました。
・ユーザーエンゲージメントが4倍
・購買意欲が1.8倍(ECおよびアフィリエイトマーケティング)
・サイト滞在時間が2.8倍
前項までに示したものは最終目標ではありません。Fireworkはすべてを繋げなければならないのです(「コネクト」)。なぜならそうしない限り、FireworkはWordPressのプラグインと変わらないからです。Fireworkはウェブサイト同士を繋げ、新しい命を吹き込みます。SNSアプリが人と人とを繋ぐものであるように、Fireworkはコンテンツ同士、特にオープンウェブ上でロングテール型の中小ビジネス同士を繋ぎます。
「もし私が小規模ビジネスのECサイトを運営していたら、自社のプラットフォームを強化するためにFireworkを利用し始めるでしょう。そうすれば、自社の購買層やターゲット市場にぴったりの視聴者を持つ人気ブログとあっという間に繋がれるようになります。cookieやユーザートラッキングの力を借りるまでもなく、クリック1つで10個のニッチなコミュニティーで足場を得られるため、容易でもあります。今後、ユーザートラッキングは不要になり、プライバシーは重視され、ブランドの安全も保たれます。万が一携帯電話のIDのせいであなたの投資信託が消えてしまったら、一体どうすればよいでしょうか?だからこそFireworkを使うべきなのです。シリコンバレーで生み出されたcookieという技術が、地球上で最先端のエンジニアリング精神を発揮して作られたものだとしても、当社にとっては不要なものなのです」
より大きな目標を成し遂げるために、Fireworkがこれほど長く努力を続ける理由は何でしょうか?それは、小規模ECビジネスの収益が、FacebookやTikTok、Amazonなどの中央集権的なソーシャルエコシステムに依存している限り、声をあげられないからです。それらに代わって、Fireworkは皆をひとつにしようとしています。ウォールドガーデンの面々が米議会の前で宣誓しながらも、保身に徹する様子はテレビでも中継されてきました。私たちが力を合わせれば、彼らよりもはるかに強力になれるのです。
「技術が市民と社会に及ぼす影響は、我々がこうした技術の設計にどんな価値観を埋め込んだのか、そしてその技術をコントロールするのが誰なのかによって決まる」(米社会学者Micah Altman氏)
「ひとつ例を挙げるなら、これこそまさしくAndroidが成し遂げたことです。AndroidはAppleによってひん死の状態にあった全ての携帯電話メーカーを救済しています。Androidは彼らを1つにするために立ち上がったのです。より大きな存在になろうと、全員が団結してAppleおよびiOSと競いました。その結果、今ではAndroidの市場シェアは80%にも上っています。携帯電話メーカーにとってのAndroidは、オープンウェブにとってのFireworkであり、小規模ビジネスにとってはAmazonの対抗馬であるShopifyなのです」
この事例はもうひとつの素晴らしい例を連想させます。Amazonは10年以上にわたって、ECの世界に君臨してきました。しかし、自社の利益優先であることがAmazonの問題点です。最近聞いたポッドキャストでは、ある小さな書店の話題が出ていました。Amazonを利用してきたその書店ですが、Shopifyに拠点を移したといいます。なぜなら、ShopifyのEC支援が充実しているからです。一方で今でもなお、Amazonは類似商品に関するサジェストをやめません。
「Amazonは小規模ビジネスのブランド構築などに関心はありません。なぜなら、関心があるのはAmazonのブランド構築ですから。より民主的なFireworkを導入するときこそ、自社のユーザー、広告体験、視聴者、取引、ブランド構築を取り戻すチャンスです。」
「技術が民主主義を強化するか、もしくは弱体化させるのかは、技術がどう利用されるか、そして誰によってコントロールされているかで決まる。技術があまりにも少数の者によってコントロールされているのが現状だ」(米技術コンサルタントKevin Gross氏)
AndroidがiOSと、ShopifyがAmazonとわたり合える理由が理解できれば、FireworkがFacebookやInstagram、TikTokのような中央集権的なソーシャルエコシステムよりはるかに重要だということがわかるはずです。
D2C(顧客直結)型日用品ブランドのFLUFFは、強力かつユニークなオンラインショッピング体験を顧客に提供しました。動画中心でモバイル向けに最適化され、驚くほど高いエンゲージメントを叩き出したのです。具体的には、Fireworkによるショッピング動画コンテンツの導入により、平均的なセッション時間は359%、コンバージョン率は89%にまで増加し、平均注文額やその他の重要なKPIも大幅に向上しました。
カナダの大手デジタルパブリッシャーのNarcityは、Fireworkを活用してデジタルパブリッシング体験を一新しています。そのターゲット視聴者は現在、没入感の高いショート動画コンテンツ体験を楽しみながら日々のニュースを得ています。このプラットフォームのユーザー1人あたりの滞在時間は52%も増大しました。革命的な顧客体験を創造するFireworkの実力が、より大きな規模でも発揮されることを示した事例といえるでしょう。
本記事では、Fireworkによる動画中心・モバイルファーストの脱中央集権化・民主化が生み出すオープンウェブの推進力について解説してきました。中央集権的なシステムは一時的なブームにすぎず、短期間で繁栄を遂げたのと同様に短期間で衰退するでしょう。上述したように、 Fireworkの使命は壮大です。今後20年にもわたるWeb3.0時代に脱中央集権化を進め、全世界のブランドと消費者を解き放ち、繋いでいきます。
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本ブログは「Firework and Internet 3.0: Decentralized, Democratized, Powering the Next Two Decades of Global Open Web」の抄訳となります。